週末と祝日と有給を繋げて会社を5日休める週、
めぼしい対戦カードがないかなぁと探してみると…
ありました。
前年セリエA優勝の「ラツィオ」
対
名門「インテル」
ローマなら行きやすいし、と、トントン話はすすんで、客先と上司の許可も取れた。
試合に合わせて航空機とホテルの手配をする。
3泊5日、スタジアムに近いところは…とザッと探して
「ジョリーホテルレオナルドダヴィンチ」
を予約した。
乗り継ぎ便で夜中にローマ着。
翌朝、ローマ市街にあるラツィオのショップでチケットを調達する。
鼻歌まじりに軽く踊りながら接客してくる男性店員、これがラテン系?
まあ、買えたからいいか。
ASローマのショップも回ってひと通り買い物を済ませて明日の試合に備える。
ラツィオ戦を選んだのにはもう一つ理由があって、スカパーで柱谷幸一が「今のネドベドは見ておく価値がある」という旨の発言を何度もしていたから。
あのシーズンのネドベドは、まだあか抜けず野暮ったい外見ではあったけど、プレーの方はキレッキレで、スーパーネドベドだった頃なんです。
個の力、爆発力、決定力。
おそらくキャリアのピークだったでしょう。
あのネドベドを見てしまうと、その後のユベントスでの活躍なんかむしろ残念なものに見えてしまうくらい凄かった。
試合当日、ナイトゲームでホテルの従業員にはタクシーを勧められたけど、歩きたかったのでホテルから30分程歩いて、スタディオオリンピコを目指しました。
人の流れにくっついて、問題なく到着。
近くテロか暴動かあったらしく、スタジアムは物々しい警戒だった。
ライフルを携えた兵隊が門番をしていて、銃口で私のコートの前をひっかけて、中を見せるよう指示したりで怖かった。
本場の熱気を期待して入ったメインスタンドはガラガラで拍子抜け、ゴール裏だけが異常な盛り上がりをみせていた。
座席の上を平気で土足で歩き回る民度で、かなり汚れていて、座るのが気が引けたので立ったまま観戦していました。
有名どころ、
インテルのキーパーはフレイ。
中盤はハカンシュクール、レコバ、セードルフが目まぐるしくポジションを替えながらよく走っていいサッカーをしていました。
試合は、
アルゼンチン代表クレスポのファインゴールと、
チリ代表サラスのPKで、ラツィオが2-0の勝利をおさめました。
思えばラツィオの面子も豪華だったな。
フットボールバブルの終盤頃かな。
おめあてのネドベドは中盤サイドに入っていて前半は遠いサイドでよく見えず、後半近くに来るかと思ったら早々に交代で殆ど見られませんでした。
エリクソンがイングランド代表監督に引き抜かれて、ゾフ体制になった初戦だったので、戦術がまだ整っていなかったのか残念…。
歩いてホテルに帰り着いたのは夜中でした。
良いこと悪いこといろいろあったけど、満足して心地よい眠りに落ちたのでした。
初めてのヨーロッパサッカー観戦は、思いがけないこともありましたが、楽しく良い経験となった旅でした。