ベストバランス
スカイラインGTS-t typeM

平成9年、消費税が3%から5%に上がるちょっと前頃、クルマ業界に駆け込み需要が盛り上がっていました。
ご多分に漏れず私も新車屋,中古車屋巡りを活発に行っていました。

そんな中、特大の上玉に遭遇したのが、

R32スカイラインGTS-t type M
H5年式最終型
4年半落ちなのに走行たったの5000km!

まるで新車かの様な極上な状態の1台です。

「中古車は出会い」であると常に考える私は、一目惚れしたこの車を即、商談開始し手に入れたのでした。

4年半ほとんど放置されていた(と想像される)ためか、速度メーター針の触れ、プロペラシャフトの振動といった不具合が出ましたが、4年半落ちでディーラー保証が残っていたので、メーターもプロペラシャフトさえも!無料で交換してもらえました。

余談ですが、ディーラー保証の残っている中古車は、買いです。
保証期間内に粗を出し切って、保証ですべて直してしまうのです。
ただし、購入時に販売店から「ディーラーの保証継承点検」を実施してもらうこと(←これポイント!)が重要です。
余談、以上。

こうしてスカイラインは、ほぼ新車の完全体となりました。

その走りはひとこと、軽快!
思うがままのハンドリング。
必要十分なターボパワー。
直6の小気味いい吹け上がり、フィール、サウンド。
ジャスト5ナンバーサイズ。
そして、シャープでありソフトでもある美しいデザイン。

走るのがひたすら楽しいクルマでした。

手放してから、次の車に乗るにつけ、この車の良さを更に改めて思い知り、噛み締めることになったのをよく覚えています。
後悔しました。

もし今、あの状態で手に入ったらフルノーマルのまま大切に保存しながら乗ってたかなぁとか考えたりします。

クルマ好きの想いすべてを叶えてくれるようなパッケージ、“ベストバランス”な、間違いなく名車です。

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