9回裏2死 菊池涼介が見せた底力
対G 22回戦 C2-2G

カープ

堂林と坂倉の打順を入れ替えました。
6番堂林、7番坂倉です。


先発は、自身4連勝中の九里亜蓮。
覚醒を感じさせる好投が続いています。

今日もコーナーを突いた投球が冴え、立ち上がりから2併殺など快調なピッチングを始めました。

が、
走者を出しても、得点は与えないのがこのところのスタイル、そして強さだったのですが、今日は耐え切れませんでした。
相手4番へ与えた2度目のフォアボールがまずかったです。
四球のあといずれも痛打されました。
4回と6回、共に1点ずつ、都合2失点となりました。
ここ数試合の九里亜蓮であれば、無駄に四球を出すことは無かっただろうし、それこそが彼の成長の大きなピースだった筈なのですが。
久しぶりに九里らしい?甘さが出ました。

それでも、やはり九里亜蓮の進化は本物のようです。
9回8安打を許すも、件の2失点で抑えました。
返す返すも悔やまれる2つのフォアボールでした。

佐々岡も、ファンも、九里亜蓮に勝ち星を付けてやりたい気持ちが如実に現れました。
2点リードされた7回、1死1塁という場面でも、佐々岡は九里に代打を出しませんでした。
普通ならちょっと考えにくい采配でしょう。
また、観客からはそれを讃える歓声があがりました。
球場や視聴者に一体感が生まれた瞬間でした。
9勝目を目指した九里亜蓮は138球の熱投で、9回を投げ切りベンチに下がりました。


迎えた9回裏、2死1塁となってバッターボックスは菊池涼介。
ここ一番で集中力を発揮できる、頼りになる男です。
初球を右中間に放った打球はスタンドに届くことになりました。
同点ホームランです。
九里亜蓮の熱投が呼び込んだかもしれません。
流石は菊池涼介の一打でした。

結局、勝ちは付きませんでしたが、胸を打つピッチング、そして痛快な土壇場の同点劇となりました。


役者が仕事をしてくれて、見応えのある試合となりました。
中でも菊池涼介は千両役者です。
消化試合も、是非、楽しめるゲームを見せてください。

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