シルビアが好きです。
シルビアは、S13前期型NA、S14前期型ターボ、S15型NA、S15型ターボと4台を乗り継ぎました。
同じシャシーに載せた3世代のシルビアですが、個性はかなり違います。
最もスポーツカー寄りに振ったものがS15です。
走りを極めたモデル=シルビアの完成形だと思っています。
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シルビアはNAとターボでは、同じ顔でも全く別の車です。
先に買ったのはNAの方でした。
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平成11年。
R32スカイラインGT-Rを245万円で下取りに出して、発売早々のS15シルビアSpec S(NAモデルのこと)の新車を購入しました。
多分お釣りがきた気がします。
GT-Rという超ハイパワー車で食傷気味になっていたため、エンジンを使い切ってみたい欲望が生まれてNAを選びました。
メーカーオプションのハンドリングパッケージ装着車で、ターボモデルと同じ足回りやタイヤを採用していたので、普通のSpec Sとは少し違うインプレッションになると思います。
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デザインは美しく精悍で素晴らしい仕上がりです。
日本の車と思えないような垢抜けた欧州的な雰囲気を醸しています。
エンジンSR20DEはガサツで、気持ち良く吹け上がるという感じではありません。
出力は165psで正直遅いです。
ターボモデルの足回り,タイヤのせいか、相当頑張って踏んでもパワースライドは出来ませんでした。
が、車重1200kgと軽量なので、ハンドリングパッケージのお陰もあって、峠をグリップ走行するのは爽快でした。
街乗りも普通の車として気軽に使えるので、楽な気持ちで楽しめます。
非力であるがゆえに、エンジンを限界まで回して使える事も、操る面白さを感じさせてくれました。
ライトなスポーツカーとして、これはアリです。
総合的に満足度の高い車でした。
平成14年。
3年乗ったSpec Sを120万円で下取りに出して、絶版間近の最終型S15シルビアSpec R(ターボモデルのこと)の新車を購入しました。
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前述の通り、ターボはNAとは全く別の車です。
エンジンSR20DETは、250ps, 28.0kg•mを発生します。
圧倒的な加速力です。
気をつけないと発進でホイールスピンを起こします。
上手い人ならドリフトも容易でしょう。
車重はターボの分若干重いとは言え充分軽量な1240kgてす。
この軽さにこのパワーは麻薬です。
気持ちいい!
ターボ用のサスペンションと16インチタイヤの組み合わせは、よく曲がり、
ターボ専用の4ポッドキャリパーブレーキは、よく止まります。
最早、ピュアスポーツカーと言っていいでしょう。
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乗り始めた時は、Spec Sで感じていたフラストレーションをすべて吹き飛ばしてくれる走りに、感動したものです。
ターボ用の6速トランスミッションは、手首を返すだけでコクコクと決まるショートストロークで実に気持ちいいです。
まあ、充分なトルクと広いトルクバンドがあるので、使っていて実際は6速も必要ないなぁと感じてはいましたが。
サーキット走行など動力性能を使い切る場合には重宝なのかもしれません。
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気軽さ、扱いやすさこそNAモデルに譲りますが、所有する満足感そして何より走る喜びにおいてターボモデルは追随を許しません。
40万円多く払う価値は十二分にあるでしょう。
この車に乗れた事は私の財産です。