1983年冬。
CMソングで脚光を浴びた「SWEET MEMORIES」の大ヒットを受けて、注目の高い中発表されました。
Canary 松田聖子 8thアルバムです。
全曲作詩 松本隆。
作曲は、大村雅明,SEIKO,林哲司,井上鑑,呉田軽穂(松任谷由実),来生たかお
の面々。
BITTER SWEET LOLLIPOPS
Canary
Private School
Misty
Diamond Eyes(瞳はダイアモンド)
LET’S BOYHUNT
Wing
Party’s Queen
Photograph of Yesterdays(蒼いフォトグラフ)
Silvery Moonlight
LPパイナップルから本格的に始まった松本隆の紡ぎ出す世界ですが、ここでひとつの成熟を迎えたと思っています。
少女の恋から大人の恋へ。
「瞳はダイアモンド」で、初めて聖子に失恋の詩を提供したと、松本隆本人が語っていた通り、詩の内容もその世界観も変化した時期のアルバムです。
私が好きなのは2曲。
A面3曲目「Private School」
とか言いながら、これは少女の恋の歌なんですが…
新任の英語教師に恋する女子生徒を一人称に、あの手この手で積極的にせまる様子を歌っています。
松本隆らしい遊び心のある節回しも心地良いです。
“教えて私に易しい恋の動詞活用”
“教えて私に失くした恋の過去分詞たち”
など
B面2曲目「Wing」
飛行機の中で、帰って来た東京の灯を見下ろしながら彼に思いを馳せる曲です。
翼よ というサビのフレーズが印象的です。
旅情を誘います。
Canary は、松田聖子21歳、大人の恋を歌い始めたアルバムです。